集団塾で中学受験をするメリット・デメリット

集団塾メリット・デメリット 集団塾



10年以上集団塾で指導してきた著者からみた中学受験の集団塾のメリット・デメリットをご紹介します。家庭教師、個別指導と比較しながらそれぞれについてご説明します。

中学受験をお考えのご家庭の良い塾選びの参考になればと思います。

中学受験で集団塾のメリット

では、集団塾のメリットからご説明します。

切磋琢磨し、競うことでやる気・学力アップ

集団塾ごとに多少の違いはありますが、15名前後が1クラスの定員というのが最近の主流です。

大手の集団塾では、標準・応用・難関など複数のコースで細かくレベル分けがあり、塾内の定期実力試験の結果でクラスアップがあります。

入試までの期間が長いと勉強のモチベーションの維持が難しいと思いますが、クラスアップを目標に勉強を頑張れるケースが非常に多いです。

また、お友達が同じ塾にいれば追いつけ・追い越せで競い合うことで学力の向上が望めるのも集団塾の良い点です。

学力別クラス分けで最適な学習環境・入試情報

大手の集団塾であれば月に1回ほど定期実力試験が行われます。その試験結果でお子様の現時点の学力にあった最適な学力別クラスで学習できるので、無理することなく勉強が進められます。レベルに応じて教材が異なり、より容易に学力を上げることが可能です。

また、受験情報が充実しており、志望校の特色や入試問題の傾向など塾に通っていなければ知ることができない情報が手に入るのも集団塾のメリットです。

定期実力試験で正確な偏差値が分かる

大手の集団塾であれば定期実力試験で各科目の成績順位や偏差値が出ます。毎月行われるケースが多いので、正確な学力を測ることができます。

大手進学塾であれば難関中向け試験があり、トップクラスの集団での順位・偏差値が分かるので合格可能性が正確に分かる。

合格に必要な年間カリキュラムがある

入試日から逆算されて考えられたカリキュラムですので安心して無理なく学習を進めることができます。カリキュラムでは新しいことを学ぶのはもちろんですが、しっかりと復習する内容も織り込まれているので学習したことの定着につながります。

自習室の利用や先生に質問できる環境

集団塾の一番のメリットと言えると思います。保護者の方からよく聞かれるのが、「自宅では集中して勉強できない」という意見です。ご自宅であればテレビやネット(今ならYouTubeでしょうか)の誘惑や小さいお子様がいる場合など、勉強が集中してできない環境になっているのが現状ではないでしょうか。

また、ついつい勉強していいないで遊んでいるお子様を叱ってしまい、親子関係がギクシャクしてしまったという声は本当によく聞きます。お子様の自立学習のためにも、自習室で集勉強することをオススメします。

さらに自習室の利用のメリットは、自習していてわからない問題があれば先生にすぐに質問できるのも大きいですね。

中学受験で集団塾のデメリット

次に集団塾のデメリットをご説明します。

授業が理解できなくても先に進んでしまう

集団塾であればカリキュラムがあり、学習はその計画に沿って進んでいきます。先生の言っていることがその場で分からなくても、授業は先に進んでしまいます。授業があったその日に復習をしようと思っても、内容が理解できていないので家庭学習ができません。そして次の授業までに前回の内容が理解ができないと次も理解できない可能性が高いです。一度つまづくと勉強を立て直すことが難しいのが集団塾の最大のデメリットです。

解ける問題も解説を聞かなくてはいけない

6年生の受験直前期に特に言えることなのですが、自分が自信をもって正解できた問題も先生の解説を聞くことになります。これは時間のロスになってしまいます。集団授業であればこのことは避けられません。デメリットして非常に大きいと思いますね。

夏期講習や冬期講習などお弁当の用意が必要

保護者の負担になります。夏期講習など塾に長時間居る場合にはお弁当が必要なケースがほとんどです。

また有名大手中学受験専門の集団塾であれば平日も夜ご飯のお弁当が必要な場合があります。

塾までの送り迎えの費用・時間がかかる

ご自宅の近所に塾がない場合は公の交通手段を利用するか送迎をするかになります。送迎には送迎にかかる時間の確保が必要ですし、公共の交通手段の利用であれば交通費が必要になります。1回の交通費は安くても年単位で考えると数万円はかかるケースがあります。

塾内での人間関係があり、ストレスになる

低学年の時はあまりありませんが、高学年になるにつれて塾内での友達関係の悩みについて保護者の方から聞かれることがあります。友達の誰かにカンニングされたや文房具などを取られたといったケースです。お子様が当事者であればストレスに感じ、勉強に集中でできなくなってしまいます。

どんなお子様が中学受験の集団塾に向いているか

集団塾に向いている?

中学受験で勉強するには家庭教師・個別指導・集団指導とありますが、どれがお子様にあった勉強方法かを知っておきたいですよね。一律に集団指導が良いというわけではありませんので、お子様のタイプによってどの選択がベストなのかをご説明します。

こんなお子様は集団塾はピッタリ

では集団塾に向いているお子様の性格についてご説明します。ポイントは2つあります。

まずは、1つ目ですが、大人とある程度話ができることは最低限必要です。保護者の方からよく聞くのは、「先生に質問に行きたいが恥ずかしくていけない」という意見です。そういった話が保護者から出れば積極的に先生の方から声をかけて解決できますが、逆を言えば先生の方から声かけがなければ質問できないということになります。

分からない問題を未解決のままであれば成績が上がりません。積極的にお子様の方から先生に質問できるタイプのお子様であれば集団指導で十分に成績を上げることができます。

2つ目は、小学校で出された宿題を自ら取り組める。保護者の方から「学校の宿題は終わったの?」というような声かけがなくても、自分で宿題を終わらせることが当たり前にできることです。

中学受験は小学校のクラスの全員がするわけではないので、最低限の学校の宿題を当たり前のように終わらせることができないと、中学受験用の勉強には取り組むことは難しいと思います。

集団塾以外で中学受験を成功するには?

集団塾以外で受験成功

では、集団塾以外で中学受験をする場合についてご説明します。大きく分けて3つあります。

  1. 中学受験専門の家庭教師
  2. 個別指導塾
  3. 独学

上記の3つになります。それでは、それぞれについて解説します。

中学受験専門の家庭教師にお願いする

著者がオススメするのは中学受験専門の家庭教師です。その理由は中学受験をプロとする家庭教師だからです。つまり職業として中学受験のプロ家庭教師として生計を立てているのです。専門職として腕のある家庭教師に直接指導してもらうのが最も合格への近道だからです。もちろん費用は集団指導よりも高額になってしまいます。集団指導とプロの家庭教師の金額の相場は集団指導で時間あたり1,000円程度で、プロ家庭教師は最低でも1時間2,500円はすると思って良いです。

当サイトでは数あるプロ家庭教師の中でも優良な家庭教師をランキング形式で紹介しています。詳しくはこちらの記事をご参考ください。

現役塾講師がオススメする目的別家庭教師ランキング [2021年度版]

中学受験で家庭教師の必要性とお願いするメリット・デメリット

個別指導塾に通う

大手の個別指導塾では大学生がアルバイトで先生をしているケースがほとんどです。先生自身が中学受験を経験がなく、レベルの高い指導ができないのが現状です。特に中学受験の算数は小学校の教科書の内容ではなく、特殊な算数です。中学受験の経験がなければ、解くのが難しいです。実際に自宅の近所の個別指導塾で中学受験に対応した指導ができるのか問い合わせてみるのが一番ですが、あまり期待できないと思います。ですので、中学受験をする場合に個別指導塾はオススメできません。

通信添削・アプリの利用

Z会の中学受験コースなどの通信添削の利用での中学受験もできます。ただし、お子様自身が一人で勉強できる習慣があることが条件になります。

月毎に新しい教材が送られてきますので、そのペースで学習を進めます。そのペースでしっかりと勉強ができれば学力がアップできます。

また中学受験の基礎のみならばスタディサプリは内容の質・コストともに優れています。中学受験するかまだ決まっていないけど悩んでいるのであれば、無料でお試しができます。

実際に著者が利用して非常に分かりやすい授業でしたし、基礎事項は十分に集団塾に行かずしても勉強できると言えます。ただし、難関中学受験をスタディサプリのみ利用だけでは合格は難しいと思います。

スタディサプリの詳しい説明はこちらをご参考にしてください。

中学受験講師が実際に使ってみた!スタディサプリの メリット・デメリット

スタディサプリで中学受験!最新の口コミ・評判

いきなり集団塾や家庭教師の体験授業を受けるよりも簡単にできるのでオススメです。

ただし、受験時期では、つきっきりで見てもらえる家庭教師をオススメします。

まとめ

今回は集団塾を利用して中学受験をするメリット・デメリットをご紹介しました。

集団塾のメリットを要約すると「集団塾でしかないサービスを利用する」「競争させる」ことです。

先生への質問・自習室・過去問の貸し出しなど集団塾でしかないサービスを上手に利用できれば非常に効果的な学習ができますし、クラス内で競うことでスピード・正確さが身につきます。

デメリットを要約すると「授業がついていけない・分からない時の解決が難しい」ことです。

お子様の性格が内向的であまり質問いけない場合は成績がなかなか上がりません。著者の経験上、質問によく来るお子様ほど志望校に受かる可能性が高いことは断言できます。

お子様が集団塾でも十分にやっていけるかは、体験授業を受けてみるのが一番良いと思います。実際の授業を受けてみて判断しても遅くはありません。塾によっては保護者の見学を許可しているケースもあるので、ぜひ保護者の目線からもお子様がやっていけるかどうか判断してもらえると失敗ないと思います。