市立稲毛国際中等教育学校学の合格にむけて

2022年度から「稲毛高校付属中学」から「稲毛国際中学」に改名し、大きく入試制度が変わりました。

制度が変わったことで、合格に向けて対策が大きく変わります。現役塾講師である筆者が最新情報を交えながら、合格に向けての傾向と対策を具体的にご説明していきます。

目次

入試基本情報(定員・入試倍率・併願校・繰り上げ合格)

稲毛国際中(稲毛付属中)の入試基本情報をまとめました。

稲毛国際中の入試倍率

昨年までの倍率は、2019年7.1倍、2020年7.8倍、2021年7.3倍、2022年は5.4倍となっています。

2022年からは160人と2倍の人数が募集に変更になり、倍率が5.2倍に下がりました。(2025年以降、稲毛高校入試の募集がなくなるため)
そのために直近では受験者数は増加しましたが、募集人数が増えたことで合格しやすくなっています。

2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年
受験者数 638 541 565 626 584 858 831
倍率 7.98 6.76 7.06 7.83 7.3 5.4 5.2
募集人数 80 80 80 80 80 160 160

1次検査の合格基準は、定員の2倍程度、つまり320人前後になります。そして2次検査で、定員ぴったりの160人が合格になります。

2022年度以降からの2次検査の倍率は約2倍です。1次検査で定員の約2倍の320名が合格し、2次検査で募集定員160名ちょうどが合格になるためです。

稲毛国際中の偏差値

大手塾によって偏差値が異なりますので、分かりやすいように一覧にしました。また、千葉県立中と難関私立中と比較してみました。

大手進学塾 SPIX 日能研 四谷大塚
偏差値 50 53 57

日能研偏差値による県内難関中と偏差値の比較

渋谷幕張 69
市川 63
県立千葉/昭和秀英/東邦 62
市立稲毛国際 53

併願校について

稲毛国際中学校を受験する他にどのような中学校を受験しているかを紹介します。

千葉明徳忠
千葉大付属中
成田高校付属中
千葉日大付属中
日出学園
芝浦工大柏中

上記の学校があります。千葉明徳中は稲毛国際中の受験日よりも前に練習校として、千葉大付属中は適性検査入試であることで併願校として受験することが多いです。他の私立中は稲毛国際中よりも偏差値が下にあり、こちらは試験慣れということで受験していると思います。

稲毛国際中の繰り上げ合格について

稲毛国際中の繰り上げ合格は合格手続き締め切り日の翌日からご家庭に電話連絡があります。連絡のある時間はお昼頃から夕方にかけてです。

直近の大学合格実績

2021年春の大学合格実績です。現役・浪人合わせての人数です。主要大学のみ掲載しています。

学校名 人数 割合
東工大 4 1.2%
一橋大 4 1.2%
千葉大 11 3.4%
早稲田大 29 11%
慶応大 10 3.2%
上智大 33 10.3%
明治大 80 25%
東京理科大 22 6.8%

卒業名316名

入試制度の変更点(2022年入試から)

2021年以前は1月第4週土曜に実施されましたが、2022年度からは、12月実施の1次試験、1月実施の2次試験の2回にわたり検査になりました。

1次検査を合格できた場合のみ2次検査に進むことができ、合格は1次検査と2次検査の合計点で判定します。

また、英語もこの改定で(2022年入試から)実施されることになりました。

適性検査Ⅰ対策(社会)

一般的な私立入試のような知識問題は出題されません。資料の読み取り問題が中心になっています。表、棒グラフ、円グラフ、地図などの読み取りになります。合格するには、これらの資料から分かることを読み取る力をつける必要があります。

適性検査Ⅱ対策(算数・理科)

最近の傾向は、私立入試のような問題が出題されています。一見は、適性検査の思考力を試される問題のようなにっていますが、実際は私立入試の問題集で見たことがあるような問題が多く出題されるようになりました。基本は教科書からの出題ですが、理科では高校入試の範囲である台車の運動や葉の蒸散量の計算などからも出題されりようになりました。

近年では算数も理科も適性検査対策だけではなく、私立入試の標準問題も解ける力が必要になってきます。

適性検査Ⅲ 2次試験対策(英語リスニング・作文)+面接

2022年から英語が実施されることになりました。学校の説明会によると、基本的には小学校の教科書レベルがきちんと分かっていれば、十分に解けるということです。

(2022.1.25 入試日に追記)

入試問題を入手しましたので、どんな問題が出題されたのか?どの程度のレベルかを解説します。

英語 リスニング 5題

まずは問題数は英語リスニング問題が5題でした。単純な聞き取り問題が1題、絵を見ながら解答する問題が4題です。

実際に出題された問題をみると、正確にアルファベットが聞き取れるかを試す問題です。

問1 「放送された内容として最も適切な記号を選べ。」

1.ア QY イ KY ウ QI エ KI

2.ア lip イ big ウ wig エ pig

3.ア I like soccer and tennis. イ I like soccer and kendo. ウ I like cricket and kendo. エ I like rugby and fencing

上記のように単純なアルファベット、短文の聞き取りを試す問題です。中学1年生の前期で学ぶ内容よりも簡単なレベルです。学校説明会のとおりで教科書のレベルが分かっていれば満点が取れる内容です。

作文

全部で2題です。文中の記述問題1題と作文1題です。記述問題は単純な文章読解問題です。作文は条件作文と例年通りでした。ただし、作文は200字程度(原稿用紙半分)となり、例年よりも半分の量を書けば良いということになりました。

面接

2022年(令和4年)は新型コロナ(オミクロン株)の蔓延予防のため、面接は中止になりました。

合格最低点は何点?

合格最低点は男女別にあります。ほとんど点数に差はありませんが、近年では女子の方が男子よりも倍率が高いことで、5点程度多く得点が必要です。

2022年度から入試制度が変わるため、詳細はまだわかりませんが、参考までに近年の合格最低点の目安は下記をご覧ください。

合格最低点は男女別にあります。ほとんど点数に差はありませんが、近年では女子の方が男子よりも倍率が高いことで、5点程度多く得点が必要です。

2022年度から入試制度が変わるため、詳細はまだわかりませんが、参考までに近年の合格最低点の目安は下記をご覧ください。

2021年度の合格最低点

2021年度(得点開示) 適性Ⅰ 適性Ⅱ 合計
合格者 最高点(70点満点) 69 70 139
最低点(70点満点) 57 37 94
不合格者 54 45 99

2020年度よりも多少問題が難しくなったと感じられます。特に適性Ⅱの方が前年度よりも難しいように思います。理科の天体の読み取りの難易度が高いことが原因と考えられます。

しかしながら、例年通り合格には100点以上は得点できないと勝負できないことには変わりありません。

2020年度の合格最低点

2020年度(得点開示) 適性Ⅰ 適性Ⅱ 合計
合格者 最高点(70点満点) 70 65 135
最低点(70点満点) 53 52 105
不合格者 56 61 117

ここで不合格者の117点ですが、合否を決めるのは、入試の得点+学校の通知表になります。上記の117点で不合格になったのは、学校の通知表の評価が低かったということです。逆に105点で合格できたのは通知表の評価が高かったということになります。一般的な私立入試では入試の得点で合否を決めますが、稲毛国際中は通知表の評価も含めて合否が決まります。

上記は2020年度の合格最低点ですが、毎年それほど合格点数に変化はありません。やはり合計で100点以上ないと勝負できないということです。

合格に向けてオススメ勉強法

大手進学塾に通っていない場合や短期的な利用として、家庭教師をつけることや、問題演習量を増やすことが大切になります。

特に適性検査では記述や作文があるため、なかなか自分で採点が難しいです。現役で直接指導していて気づくのは、漢字間違い、口語体、作文の使い方、字の丁寧さなど間違っているにもかかわらず、自分の採点で正解にしていることが良くあります。

これでは、改善し、成績を上げることは難しいです。一番良いのはプロの家庭教師(大学生ではない)に直接に間違っているところや弱点を克服することを指導してもらうことや志望校対策講座を受講することが大切です。

  • 大手進学塾の志望校別対策講座を受講する
  • プロの家庭教師の短期的利用
  • ある程度実力があるのなら、問題演習量を増やす

大手進学塾の志望校対策講座

下記の大手進学塾では、中高一貫校の対策講座を実施しています。土曜や日曜に設置されることが多いです。対策講座のみ受講ができます。

  • 日能研
  • 市進学院

オススメの家庭教師

大手個別塾はあまりお勧めしません。指導経験が少ない大学生の先生が大半だからです。やはり費用は掛かりますが、プロの家庭教師を利用する方が最終的な満足度は高いと思います。

では、具体的におススメできるのは、下記の2つの家庭教師センターになります。こちらでは、プロの家庭教師を選べますので、ご安心して利用できると思います。無料体験授業も実施しているので、ぜひ一度体験してみるのも良いかと思います。

  • 受験ドクター

家庭教師センターの中で群を抜いて合格実績があります。開成、麻布、桜蔭中、渋谷幕張などの合格を指導できる先生が多く在籍しています。指導実績に応じた料金が設定されています。

中学受験専門プロ家庭教師の中学受験家庭教師ドクター

  • 家庭教師のノーバス

顧客満足度の高い家庭教師センターです。受験ドクターよりも料金が安く設定されています。こちらも大学生ではなくプロの講師が在籍しています。

家庭教師のノーバス

オススメの問題集

中高一貫校は適性検査ですので、一般的な私立中学と入試問題が大きく異なります。小学校の教科書をしっかりと理解できていれば、合格できるほど簡単ではありません。そこで、現役塾講師である筆者が実際に現場で使用し、合格を勝ち取ることができた問題集、参考書を厳選いたしました。使用時期別、難易度別にご紹介します。

適性検査Ⅰ(社会)

知識を問うような問題は出題されませんが、問題を解く上での背景知識があると問題が理解しやすくなります。資料に関する問題もあり、常日頃から資料を読み取るという力が付くのも良い点です。

適性検査Ⅱ(算数・理科)

学校の教科書の理解、知識の定着を目的としています。過去に何度も教科書から出題されています。特に小学6年生からの出題が多いです。(過去の理科の出題傾向一覧)

ここで注目したいのは、稲毛国際中学の募集人数は120名ですが、上記の合格者数の合計は135名です。これは複数の塾を掛け持ちということではなく、繰り上げ合格者が何名かいるということです。日能研や四谷大塚などの上記の以外の塾にも合格者がいると考えると、かなりの数の繰り上げ合格がいるということになります。

まとめ

2022年度から大幅に試験形式が変わりました。それによって、傾向と対策をしっかりとしなければ合格を勝ち取るのが難しくなっています。倍率も高く、2次試験突破を考えると7倍程度あります。(7人中1人合格できる割合)

しかし、対策を十分に行い、しっかりと準備をして臨めば合格できると思います。記述や作文などは塾の先生や家庭教師の先生に採点してもらうことが大切です。自分の判断ではなく判断してもらうようにしてください。ぜひ合格を勝ち取ってほしいと思います。

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