千葉県の私立女子中学「国府台女子中学」の算数の入試問題をプロ目線で分析しています。
合格平均点から逆算して、どのように問題を攻略すれば良いかを解説しています。
2019年度 国府台女子 推薦入試の算数入試問題の分析
2018年12月1日に行われた国府台女子の推薦入試の算数の分析になります。
全部で大問が5題と例年通りでした。合格者平均点64.6点でした。(学校発表)
合格には最低でも60点以上は得点したいところです。
(国府台女子中 学校HPより抜粋)
では全体像を見ると、
大問1 ○○○
大問2 ○○○○△△
大問3 ○△
大問4 ○○△
大問5 ○○△○
○必ず得点 △得点したい問題 ×時間がかかるので優先順位が低い
国府台女子 推薦入試 算数解答
大問1番(1)11 (2)11/12 (3)4
大問2番(1)100 (2)51 (3)24 (4)12 (5)220 (6)120
大問3番(1)ア.5 イ.8 ウ.0.01 エ.200 オ.6.5 (2)40
大問4番(1)27 (2)24.28 (3)4/3または1と1/3
大問5番(1)80m/分 (2)30分 (3)2分30秒 (4)3200m
※学校からの正式発表ではありませんので注意してください。
国府台女子 算数の入試の傾向と対策
例年の問題構成は大問5題です。
大問1は計算問題
大問2は一行題
大問3は穴埋めと記述式
大問4は図形
大問5は速さに関する問題
以上になっています。
国府台女子中を合格するには10年度分以上過去問に取り組むことです。この一言につきます。その理由は10年以上出題形式が変わっていません。学校から求められる算数の力は基本から標準問題を取りこぼすことなく得点できるかどうかです。対策さえしっかりとできていればかなりの高得点が狙えます。
大問3番は穴埋めと記述問題ですが、ここは配点が非常に高いので日頃から途中式を書く練習が必要です。大問3番を満点取れると合格にグッと近くなります。途中式は塾の先生か家庭教師の先生に見てもらうとポイントを抑えたスマートな式が書けるようになると思います。当サイトでは非常に優秀な家庭教師を紹介しているコンテンツもありますので、ご参考にしていただければと思います。
大問別分析
大問1番は、計算3題です。(1)(2)は基礎レベルの計算問題です。(3)は還元算です。合格するには全問正解が必要です。
大問2番は1行題です。算数の特殊算が主な出題になっています。今年度は、消去算(基礎レベル)、規則性(基礎)、年齢(基礎)、平均(基礎)、差集め算(基礎)、流水算(標準)です。合格するには、大問2番では間違えてケアレスミス含めて1題以内と思います。
大問3番は、穴埋め・記述問題です。穴埋めは食塩水の標準問題です。穴埋め形式なので前後の文章から十分に推測が可能です。ここも得点したいです。
記述はニュートン算になります。答えは出せるが記述となると相手に自分の考えを式で説明する必要があります。過去問でしっかりと記述の練習を積めば十分に得点できると思います。算数が得意ならばここで点数を稼ぎたいところです。
大問3番は、昭和秀英中学の入試問題の定番の数え上げ問題です。しっかりと過去問に取り組んでいれば十分に正解できると思います。
大問4番は図形問題です。(1)(2)は基礎レベル、(3)は見取り図にすると三角錐になることg分かれば解けます。全問正解したいですね。
大問5番はダイヤグラム問題です。(1)(2)は基礎レベルです。(3)は速さの比と距離の比の関係を利用して解きます。試験の最後の問題ということもあり時間的に難しいと思います。(4)は(3)が解けなくとも解くことができますが、試験本番中にそこまで考えることはできなかったかと思います。ただ諦めずに最後まで問題を読んでいたならば典型的な問題と気づけて解けるでしょう。
まとめ
今回も算数は例年通りでした。基礎から標準レベルの問題がしっかりと取りこぼすことなく正答出来れば十分に合格平均点は十分に取れます。
標準問題集で典型問題が確実に解けるレベルであれば国府台女子の算数は攻略できます。しっかりと過去問で問題傾向を掴み、出題レベルの問題を数多く練習すれば、本番ではどれも一度はどこかで見たことのある問題ばかりです。
良質な問題集を繰り返し解くことが合格の近道です。