2017年12月1日 成田高校付属成田中学 第一志望入試 算数講評

成田高校付属中 入試 算数講評

2017年12月1日に行われた成田高校付属成田中学の第一志望入試の算数を分析します。

まずは、今年度の変更点が2点あります。1点目は、第一志望入試(12月1日)の導入、2点目は、後期入試の廃止(1月末日)になります。第一志望入試は、例年の前期入試よりも問題が易化しています。

それでは、大問ごとの分析をします。

全部で大問が5題です。

受験者平均は、54.5点でした。

合格には最低でも65点は得点したいです。

では、全体像をみると、

大問1 ○○

大問2 ○○○○△

大問3 ○○△△

大問4 ○○○

大問5 ○○△△

※各問題は全て5点 全部で20題(5×20=100)

○必ず得点  △得点したい問題  ×時間がかかるので優先順位が低い

大問1番は、計算4題です。基礎レベルの四則演算です。分数や小数を含む計算、帯分数の掛け算が出題されました。難易度は、教科書レベルなので、受験用の基礎問題レベルで練習を積めば十分に全問正答できます。

大問2番は、つるかめ算、平均、食塩水、割合、時計算の5題です。(5)の時計算以外は、基礎レベルなので、正答できます。

合格点を取るには、大問1番、2番をいかに失点しないかが最大のポイントになります。

ここまでで、45点分になります。そうすると、あと20点(問題数にすると4題)を大問3番から5番までで得点すれば良いことになります。

大問3番は、速さと旅人算です。(1)は距離を求める問題です。速さと時間が問題文で与えられているので、簡単な計算をすれば正答できます。(2)は問題文に条件を書き込んで整理すれば正答できます。条件が多いので、整理するということが問題を読みながら作業として日頃から取り組んでいるかが重要になってきます。(3)は(2)を利用することに気づけると早く解けます。(4)は、全問が解けなくても単独で解けます。問題どうしの関連性があるかどうかの見極めを日頃の勉強や過去問研究するときに注意してください。

大問4番は図形問題です。展開図が与えられているので、どの辺とどの辺が同じ長さになるか分かれば(1)は正答できます。(2)も同様に長さを書き入れたあとに、面積が与えられているので、逆算して長さが求まります。(3)は体積問題です。(1)、(2)の結果を使って解きます。前問が正答できていれば、体積の公式に代入するだけで求まります。

大問5番は、平面図形の問題です。(1)、(2)はそれぞれの三角形が二等辺三角形ということを利用すれば正答できます。(3)、(4)は点Dと点Eを結ぶ補助線を引くと、三角形BEDが正三角形になります。正三角形の性質を利用すると正答できます。

今年度から導入された第一志望入試ですが、倍率も約3倍となっており昨年までの前期入試より合格しやすい印象でした。基礎から標準の問題集を繰り返すことで十分に対応する力がつくと思います。

以上が、今年の講評になります。ご参考になれば幸いです。