2023年度 東邦大附属東邦中学 推薦の算数講評

2023_12_toho 算数講評



2022年12月1日(木)に行われた千葉県の難関私立中学「東邦大付属東邦中学」の算数の入試問題をプロ目線で分析しています。

合格平均点から逆算して、どのように問題を攻略すれば良いかを解説しています。

2023年度 東邦大付属東邦中学 推薦の算数入試問題の分析

2022年(令和3年)12月1日(木)に行われた東邦大付属東邦中学の推薦の算数の分析になります。

例年よりも倍率が15.08倍から14.30倍に下がりました。

では、具体的に今年の算数の入試について解説したいと思います。

全部で大問が6題と例年よりも1題減りました。受験者平均点49.5点でした。(学校発表)
昨年の40.8点より約も9点上がっています。個人的な感想として、定番問題が多かったように思います。

合格には最低でも算数で75点以上は得点(ミスして3~4問程度)したいところです。

合格最低点を取るには、標準問題は確実に得点することです。2022年の算数全体の難易度は、

大問1(計算) 〇〇〇
大問2(小問集) 〇〇〇〇
大問3(速さ) 〇〇✕
大問4(立体図形) 〇✕
大問5(平面図形) 〇〇△
大問6()場合の数) 〇〇△

○必ず得点  △得点したい問題  ×時間がかかるので優先順位が低い

では大問別に見ると、

大問1番は計算3題です。例年通りです。問題構成は昨年と同じです。計算は標準レベルの四則演算と、還元算(虫食い)と、計算の工夫になります。過去問で練習を積んであれば得点できると思います。昨年から計算の工夫が連続して出題されています。工夫の仕方はパターンがいくつかあります。それをマスターしていれば得点できる問題です。3問全問正解は必須です。

大問2番は1行題です。速さ、食塩水(標準)、比の仗助、平均の4題でした。速さは時速/分速/秒速の単位換算と時間の求め方が理解していれば解けます。食塩水は定番問題。面積図または天びん図で解けます。比の乗除でこちらも定番問題。平均に関しては今まで見たことがなかったかもしれません。▲や■の部分は国語も算数も同じ点数になるので平均の差に関係ないことが分かれば解けます。最後の平均の問題の本質が分かっていれば十分に得点できるので、見たことがないことで焦らない、見たことがない問題でも解けるという日頃の勉強の姿勢が問われる問題ですね。

大問3番は、速さの問題です。(1)10分進むと3周目の途中になることがわかば一つ一つ計算すればわかります。(2)は毎分10m、毎分15mで計算すると100分かかります。12.5分にするのは8で割ります。速さは逆比になるので毎分10mの8倍で毎分80mになります。(3)はダイヤグラム書いて求めます。ただし、時間がかかるので本番では後回しで解くと良いですね。

大問4番は立体図形です。(1)は接頭三角柱の体積公式を知っていれば傾いた図形の水の体積が分かるので、簡単に解けます。(2)はイメージが難しい問題ではないでしょうか。

大問5番は平面図形です。(1)連比(2)は相似比と面積比の関係、面積の比の乗除が分かれば解けるしょう。標準から応用レベルの問題ですが、今までに見たことのある問題ではなかったでしょうか。(3)は(1)と(2)が正解できないと難しい問題です。

大問6番は場合の数です。(1)全部で41枚のカードを2枚選んで並べる通です。41×40の1640通りです。(2)異なるすべての数で最大が5049、最小が1023になります。その差が4026です。(3)は1が3つ、2が3つ、3が3つ、4が3つの場合に分けて考えます。3の倍数は各位の和が3で割り切れると元の数は3の倍数であることを利用して考えます。3が3つのときだけ、他の場合よりも数が減ります。

東邦大東邦中 推薦入試 算数解答

大問1番(1)0.4(分数2/5) (2)0.75(分数で3/4) (3) 4.1(41/10帯分数でも可)

大問2番(1)42.6 (2)18 (3)180 (4)国語 0.5点

大問3番(1)1520m(2)分速80m (3)12分40秒後

大問4番(1)10.8cm (2)2.25cm

大問5番(1)6:1 (2)16:9 (3)49:31

大問6番(1)1640通り (2)4026 (3)36

※学校からの正式な解答ではありません。

まとめ

2023年度東邦大東邦中の推薦入試は、例年と比べて難化し受験者平均点が上がりました。確実に標準問題が得点できるかどうかが合否の分かれ目になります。合格には75点以上の得点し、問題数から考えて正確な計算力とスピードは必須でしょう。さらに標準問題を取りこぼさないことが東邦大東邦の入試では重要です。今回では大問3番・4番・6番のぞれぞれの(1)(2)で取りこぼさずに得点できるかが合否の分かれ目でした。また、問題をの難易度を見極めて、時間がかかりそうならば後回しにするということも例年の問題から考えると必要なスキルです。

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