千葉県の難関私立中学「昭和秀英中学」の算数の入試問題をプロ目線で分析しています。
合格平均点から逆算して、どのように問題を攻略すれば良いかを解説しています。
2019年度 昭和秀英中学 一志の算数入試問題の分析
2018年12月1日に行われた昭和学院秀英の一志の推薦の算数の分析になります。
全部で大問が4題と例年通りでした。合格者平均点71.5点でした。(学校発表)
合格には最低でも65点以上は得点したいところです。
(昭和秀英中 学校HPより抜粋)
では全体像を見ると、
大問1 ○○○○○○○△ 各4点(計44点)
大問2 ○○△(計18点)
大問3 ○○○○(計24点)
大問4 ○△△(計14点)
○必ず得点 △得点したい問題 ×時間がかかるので優先順位が低い
昭和学院秀英 一志 模範解答(学校発表)
大問1番ア.12/35 イ.19 ウ.720 エ.6 オ.80 カ.110 キ.6954 ク.23 ケ.109 コ. 75 サ.18
大問2番(1)正三角形 1/48 (2)正六角形 1/2 (3)正三角形 47/48
大問3番(1)①28 (1)②12(2)①19900(2)②9900
大問4番(1)185.04 (2)略 (3)140.86
昭和秀英中学 入試の傾向と対策
例年の問題構成は大問4題です。
大問1は計算と一行題
大問2は規則性または場合の数
大問3は平面図形
大問4は空間図形
以上になっています。
昭和秀英中を合格するには大問2の規則性・場合の数を正解することです。規則性・場合の数の問題の傾向としては、漏れなく調べ上げることです。特別な計算方法で答えるというよりは、地道に図や表などを用いて調べ上げる力が必要です。
平面図形・空間図形は典型的な問題です。模擬試験や塾の定期テストが十分に得点できるように復習していれば十分だと思います。
さらに得点力をあげるには、①立体の切断面の作図・転がる図形の動いた図形の作図の練習と②解答欄に途中式を書くスペースがあり、解答までの道筋が正しいと部分点がもらえます。日頃から途中式を書く練習(本番では式と答えのみで十分)を心がけることです。
大問別分析
大問1番は、計算2題と1行題が6題で計8題です。計算は標準レベルの四則演算と、還元算になります。ここは、どちらも得点する必要があります。過去問で練習を積んであれば得点できると思います。
1行題は、相当算(基礎レベル)、整数問題(標準)、図形問題(標準)、食塩水(標準)、通過算(基礎レベル)、整数問題です(標準)。合格するには、大問1番では間違えてケアレスミス含めて1題以内と思います。
大問2番は、動点問題です。しっかりと図が描ければ標準問題です。(2)は相似比と体積比の関係を利用すれば簡単に計算が出来ることに気づきたいです。(3)は切断した体積は難しいですが、切断名の正三角形は答えるのは容易です。切断名でも2点もらえるので絶対に空欄を作らないといことが大切です。また切断面に関しては、三角形、四角形、五角形、六角形しか出来ません。さらにどの点も速さが同じなので、正三角形、正方形、正五角形、正六角形のどれかにしかなりません。
大問3番は、昭和秀英中学の入試問題の定番の数え上げ問題です。しっかりと過去問に取り組んでいれば十分に正解できると思います。
大問4番は図形問題です。(1)は基礎レベル、(2)と(3)は問題を読み間違えてしまう可能性の高い問題でした。
まとめ
今回は例年よりも難易度が下がっています。よって基礎から標準レベルの問題がしっかりと取りこぼすことなく正答出来れば十分に合格平均点は十分に取れたのではないでしょうか?多くの受験生は問題数が少ないので試験時間が余ります。日頃から式や計算を見直せるような試験の取り組みを意識したいですね。