2021年度(令和3年度)12月1日の千葉県の私立中学「成田高校付属成田中学」の算数の推薦入試問題をプロ目線で分析しています。
合格平均点から逆算して、どのように問題を攻略すれば良いかを解説しています。
今年は新型コロナの影響で自粛期間が長く、生徒の学力が伸びきれていません。東邦大東邦中同様に成田附属中も例年よりも難易度が下がっていました。
2021年度(令和3年度) 成田高校付属成田中学 一志入試の算数入試問題の分析
2020年12月1日に行われた成田高校付属成田中学の一志入試の算数の分析になります。
全部で大問が5題と例年通りでした。合格者平均点69.8点でした。(学校発表)
大きな変更点は記述問題が2題増えたことです。難易度は標準レベルですが、日頃から記述対策していないと難しかったかもしれません。
では、問題を分析していきます。
合格には最低でも70点以上は得点したいところです。各問題が5点ですので、単純計算で6問ミスまでになります。
(成田高校付属成田中 学校HPより抜粋)
では全体像を見ると、
大問1 ○○○○
大問2 ○○○○△
大問3 ○○△
大問4 ○○△×
大問5 ○○△△ 各5点×20題
○必ず得点 △得点したい問題 ×時間がかかるので優先順位が低い
成田高校付属成田中学の一志入試 算数解答(学校発表)
大問1番(1)8(2)1(3)0.09(4)1.54
大問2番(1)1才(2)28 (3)エ (4)5
(5)小数第2位を四捨五入して2.7になるのは2.65以上2.75未満だから、7をかけたものは
2.65×7=18.55
2.75×7=19.25
より、18.55以上19.25未満だから、求める数は19
大問3番 (1)42.75未満5(2)36
(3)1回目と2回目の合計点は50×2=100 より100点
2回目と3回目の合計点は60×2=120 より120点
120-100 =20で、3回目のほうが20点高い
大問4番(1)13 (2)お、か (3)15.6(4)124.8
大問5番(1)100.48 (2)150.72 (3)351.68 (4)427.04
※学校発表の解答です。
成田高校付属成田中学 算数の入試の傾向と対策
令和3年度から算数の記述問題が新しく出題されました。問題構成は大問5題です。毎年大問1番は計算問題、大問2番は一行題になっています。大問3番以降は年度によって出題内容が変わります。出題されやすい問題は、平面・立体図形・ダイヤグラムです。ただし、どれも基礎から標準問題ですので、十分に得点できます。
合格するにはいかに大問1番の計算、大問2番の一行題で得点するかどうかです。大問3番以降は標準レベルの問題や過去問のそっくり問題などが中心に出題され、各大問での間違いは1問におさえておきたいです。
成田高校付属成田中を合格するカギはいかに基礎から標準問題を完璧に解く練習を積むかどうかです。令和3年度から記述問題が新たに追加されました。日頃から答えのみ書くのではなく式や言葉を使って書く練習が必要になります。当サイトは合格に必要な問題集・参考書をレベル別に紹介していますので、ご参考していただければと思います。
大問別分析
大問1は計算問題です。標準レベルの計算問題で日々練習を積んでいれば、全問正解できます。
大問2は一行題です。線分図にまとめる・約数に関する整数問題・食塩水問題で、どれも基礎問題レベルです。今年度は記述問題が1題ありますが、全体的に非常に簡単になっています。
大問3は平均点に関する問題です。それぞれの回数の平均点を線分図や面積図にまとめることで解けます。(3)は記述問題です。合計と平均の関係が理解していれば解けます。
大問4番は平面図形です。(1)(2)は基礎レベルです。(3)(4)は相似比を利用して解きます。直角三角形の3辺比の5:12:13を知っていたら簡単に解けたと思います。
大問5番は、立体図形の問題です。(1)(2)は基礎問題です。(3)(4)は正確に立体図形がイメージできること、3.14をまとめて計算できれば解けます。算数が得意なら全問正解したいところです。
まとめ
今回は記述問題が新たに加わりましたが、それ以外の問題構成は例年通りでした。基礎から標準レベルの問題がしっかりと取りこぼすことなく正答出来れば十分に合格平均点は十分に取れます。
標準問題集で典型問題が確実に解けるレベルであれば成田附属中の算数は攻略できます。しっかりと過去問で問題傾向を掴み、出題レベルの問題を数多く練習すれば、本番ではどれも一度はどこかで見たことのある問題ばかりです。
良質な問題集を繰り返し解くことが合格の近道です。
どうしても自力では解決が難しいならば中学受験専門の家庭教師の短期利用もオススメです。