2017年12月1日に行われた東邦大学付属東邦中学の推薦の算数を分析します。
全部で大問が7題になっています。
受験者平均は、54.5点でした。
合格には最低でも70点以上は得点したいところです。
では、全体像をみると、
大問1 ○○
大問2 ○○○○
大問3 ○○
大問4 ○○
大問5 ○○△
大問6 ○△
大問7 ○○×
○必ず得点 △得点したい問題 ×時間がかかるので優先順位が低い
大問1番は、計算2題です。標準レベルの四則演算と、還元算になります。ここは、どちらも得点する必要があります。過去問で練習を積んであれば得点できると思います。
大問2番は、連比、円を含む求角、場合の数、正方形の1辺の長さの4題になります。円を含む求角問題では、補助線を引く、円周角の定理を利用するのどちらかの解き方で解けます。場合の数の問題文の読み間違いは、気をつけたいところです。
大問3番は、整数問題です。(1)は単純な割り算、(2)はaが7より小さい場合と7より大きい場合に分けて考えることになります。正確に状況を判断できれば、問題の難易度としては標準になります。
大問4番、食塩水の当量交換、同濃度問題です。難関中学に頻出問題です。試験会場では、解法が思いつきにくいと思います。事前に何度も練習している場合は、(2)まで5分もかからずに解き終えることができます。大問4が合否を大きく分けると思います。
大問5番は、平面図形の問題です。高さが等しい場合、面積比は底辺比に等しいことがわかれば、(2)までは得点できます。
大問6番は、立体図形の問題です。(2)を解けたかどうかで、他の受験生に大きく差をつけられると思います。
大問7番は、通過算の問題です。一見すると、難しいように感じますが、(1)と(2)は通過算の基礎問題です。受験生にとっては、最後の問題だから難しいだろうという思い込みが強いと解けないと思います。おそらく出題者は受験生が難問だと思い込むのを想定していて、あえて問題文が長くする、最後の問題にするなど工夫をしていることが考えられます。もしも、この大問7番が、大問2番にあれば、ほとんどの受験生は解けるでしょう。
以上が、今年の講評になります。ご参考になれば幸いです。