2017年12月1日 国府台女子学院 中学部 推薦入試 算数講評

東邦大付属東邦中学 入試 算数講評

2017年12月1日に行われた国府台女子学院中学部の推薦の算数を分析します。

全部で大問が7題になっています。

受験者平均は、51.7点で、合格者平均は、67.4点です。

合格には最低でも60点は得点したいです。

では、全体像をみると、

大問1 ○○○

大問2 ○○○○△△

大問3 ○○

大問4 ○○○

大問5 ○○△△

○必ず得点  △得点したい問題  ×時間がかかるので優先順位が低い

大問1番は、計算3題です。標準レベルの四則演算と、分数と小数の問題、還元算になります。過去問で練習を積んであれば十分に得点できると思います。

大問2番は、つるかめ算、割合、年齢算、差集め算、仕事算、旅人算です。仕事算と旅人算が正解できれば、他の受験生に大きく差をつけることができます。どちらとも条件を整理していけば、基礎問題の組み合わせでしかありません。十分に過去問をやり抜くことで対応力がつきます。

大問3番は、ニュートン算と平均に関する問題です。(1)は穴埋め問題です。ニュートン算の解法を理解していれば全問正解できます。(2)は平均に関する問題で、答えのみではなく、途中の計算や考え方を詳しく書いて答えます。解答欄の大きさは、過去問で確認しておく必要があります。その上で、どれくらいの量をどの程度詳しく書くかを事前にしっかりと準備してください。

大問4番は図形問題です。(1)は求角問題で、図形の対称性を利用すると早く解けます。(2)は面積問題で、一つ一つ面積を求めるよりも、等積変形を利用して埋め変えると計算が楽になります。(3)は、それぞれの回転体の体積を求めるのではなく、それぞれ回転体の向きを反対にして合わせると、一つの円柱になります。大問4番は、早く解ける方法で、解くかがポイントになります。日頃の勉強で、別の解き方がないかどうか考える習慣を身につけると、様々な視点で問題が解けるようなります。

大問5番は、速さとグラフの問題です。(1)は、弟は45分で3km進むことから計算できます。(2)は、21分で弟の速さから7分で兄が進んだ距離が求まるので、時速が計算できます。ここは、単位が時速と分が登場しますので、十分に注意してください。(3)は、兄の祖父の家にいた前後の時間が計算できるので、全体の45分から移動した時間を引くと求まります。(4)はどこで4回目に二人の差が400mになるかを考えましょう。45分の少し手前になるので、45分から旅人算で逆算しましょう。

国府台女子中学は、算数の問題は毎年のように出題形式が同じです。しっかりと過去問を解いてきた受験生は、当日に焦らずに解けたのではないでしょうか?難易度の高い問題はほとんど出題されませんので、自分のできる問題からしっかりと得点すれば、十分でしょう。

以上が、今年の講評になります。ご参考になれば幸いです。