失敗する塾選びの5パターン

失敗する塾選びについてご説明します。

失敗するには大きく分けて5つのパターンがあります。

  • 大手進学塾だから
  • 合格者数をホームページなどに掲載がない
  • 友達や親戚が通っているから
  • 自宅から近いから
  • 学費が安いから

各項目について詳しく解説します。

失敗1 大手進学塾だから

おそらく塾選びの最も多い理由が知名度がある、多くの実績を出しているということだと思います。塾関係者以外であれば当然のこの考えで塾を選ぶと思います。
では、なぜ失敗をする可能性があるかをお話しします。
大手ということは、そこの塾に通うお子様の数も多いということです。ですから、生徒の数が多いので実績数も多いというのは当たり前の話になります。お住いの近くに有名塾があるからといって安易な選択はしてほしくありません。
もちろん、多くの生徒が集まっているということは、平均以上の期待はできると思います。
しかし、塾ごとに指導体制が異なっているため、お子様の性格を見極めた上で選択をするということが大切です。

失敗2 合格者数を公表していない

合格者数を公表していないというよりは、できないというのが本音でしょう。できない理由といては、合格者がいないか、少ないか、または合格よりも生徒集めにしか興味がないかです。
大手の個別指導塾では、○○中学合格の文字だけで、合格人数が載っていません。上述したように大手だからという理由で塾選びの基準にしてはいけません。
最難関中学の合格者が公表されていない場合は、ほぼ0名と考えて間違いないと思います。塾の宣伝としては、いかに最難関中学の合格者が多いかです。
次に気をつけたいのは、合算で公表している場合です。具体的にいうと、都内御三家10名合格という表記です。この場合だと、開成が何名で、麻布が何名で、筑駒が何名かという表記ではないので、仮に開成が0名であっても、嘘は書いていません。あくまでも合計が10名であれば問題はありません。
個人的な意見を述べるなら、そう言った大きく数を見せようとする塾は企業理念や指導体制に問題があると感じてしまいます。誠意ある対応も期待できないでしょう。それならば、仮に合格数が少なくても正しい情報を発信している塾を選んだ方が賢明と言えます。

失敗3 友達や親戚が通っているから

知り合いや身内が通っているからという理由で、塾を選ぶというのは危険です。仮に親戚や友達が有名中学に合格したという状況でも同じで、失敗する可能性はあります。
その理由は、教えている先生にお子様が合うかどうかです。友達と同じ先生に教えてもらうことができる、親戚の通っている同じ先生に教えてもらえるかは、確認する必要があります。子供が授業が面白いという表現をした場合は、勉強として面白いのか、先生が授業中にする雑談や表現が面白いか、どちらの面白いを言っているのか判断する必要があります。授業が面白いけれど、成績が上がらないのは、後者のケースが多いです。
先生のくだらない話に高額の授業料は払いたくありませんし、貴重な人生の時間を無駄にしてしまします。

失敗4 自宅から近いから

ご自宅から近い方が送迎の面や緊急時に安心できると思います。しかし、それだけの理由で選んでしまうと、後悔する可能性が高いです。距離が遠いことのデメリットは、時間ロスですが、メリットは、送迎の中の車の中で、お子様に今日学習した内容を説明してもらうということです。お子様がすらすらと説明ができた場合は、今日習ったことが十分に分かっていると判断できますし、親子の十分なコミュニケーションが取れます。
電車での通塾の場合は、限られたスペースでいかに効率よくその日の復習するかのスキルが身につきます。
正しい塾選びの基準は、授業の質が高く、単元の内容の定着の度合です。それと、ひきかえに距離を選んでしまうと、ただ通っているというだけで、初めから合格できるレベルの学校にしか行けない可能性があります。どの先生に教えてもらえるかが大切です。

失敗5 学費が安い

安かろう、悪かろうです。学費が安いということは、そこで働く方の給与が低いということにつながります。そうすると、本職で塾の先生をしているというより、とりあえず次の職までの繋ぎで働くケースが非常に多いです。
そうなると、次の職が決まると、突然やめてしうという話は良く耳にします。また、後任者と前任者の教え方が違うと生徒は混乱し、解けていた問題が解けなくなってしまうということも十分にありえます。
たとえば、後任者の先生がこの問題は指示した通りに解きなさいと強く指導した場合などです。
以上が失敗するケースの5パターンです。それでは、どうすれば、お子様にあった成功する塾選びができるかどうかを次回にお話ししたいと思います。