今回は、通過算です。
次の問題を解いてみましょう。制限時間は2分です。
『長さが70mの列車が230mのトンネルに入り始めてから完全に出るまでに10秒かかりました。列車の速さは秒速何mですか?』
いかがでしたか?
では、幾つかの解法を示しながら解説をしていきます。
解法1 状況図で整理する(原理原則の理解)
上図のように状況図を書きます。
列車全体を考えるのではなく、ある一点に注目します。今回は、最後尾に乗っている車掌さんにしています。
そうすると列車がトンネルを通過する前後で、車掌さんが移動した距離は、赤線部分の長さになります。
230+70=300m
その長さを10秒で進みました。
よって、300÷10=30
よって、答えは秒速30mです。
解法2 速さと比
列車が1秒間で進む距離を①とすると、
10秒で進む距離は、⑩となります。
これを状況図で表すと、下図のようになります。
解法①と同様に列車のある1点に注目するのがポイントになります。
⑩が300mになります。
ここで列車の秒速を①としたので、
300÷10=30
よって、答えは秒速30mです。
まとめ
慣れるまでは、簡単な図(状況図)を書いて正確に把握しましょう。
図を書くときのポイントは、電車全体に注目するのではなく、ある一点に注目することです。
この問題では、車掌さん(電車の最後尾にいる)のいる場所に注目しました。