先生:今回は、食塩水の濃度の問題です。
次の問題を解いてみましょう。制限時間は2分です。
『濃度の分からない食塩水100gと8%の食塩水400gを混ぜて、7%の食塩水を500gを作りました。何%の食塩水を混ぜたのですか?』
男の子:食塩水の問題は苦手なんです。
女の子:どうして?
男の子:食塩や濃度の求め方がイマイチ分からなくて。
先生:なるほど。では、まずは濃度について説明しよう。
導入 濃度について
先生:濃度について説明するね。濃度は簡単にいうと濃さってことだよね?
男の子:はい。
先生:単位は何だっけ?
男の子:パーセント(%)です。
先生:そうだね。%で表せるから割合だよね。例えば、3%の食塩水の『3%』って、何の量のこと?
男の子:えーーーっと…
女の子:食塩です。
先生:正解です。3%の食塩水の3%は食塩の量を表すんだ。それから、食塩水全体は100%とするんだ。ビーカー図にすると下図だね。
男の子:なるほど。わかりました。
解法1 ビーカー図
先生:ビーカー図の解法を説明しよう。
まずは、問題文を下図のようにビーカー図で表すんだ。
次に、それぞれのビーカーにどれくらいの食塩が入っているか計算しよう。
女の子:食塩の計算は、食塩水の重さ×濃度だったわね。
男の子:8%の食塩水の食塩は、400×0.08=32gだね。そして、7%の食塩水の食塩は、500×0.07=35gだね。
先生:正解。では、下図のようにまとめてみたよ。
先生:そうしたら、濃度の分からない食塩水の食塩の量がわかるよね?
女の子:はい。35-32=3gです。
男の子:食塩がわかったけども、求めたいのは濃度だよね?どうすれば求まるのかな?
女の子:分かったわ。はじめに先生が説明したことを思い出してごらん。
男の子:食塩水全体が100%で、今は100gだよね。食塩の量が3gだから…
分かったよ!3%となるんだ!3%にあたるのが3gだからなんだね。
先生:その通り!きちんと意味が分かっていれば正解が求められるね。だから、この問題の答えは、3%だね。