相当算 基礎編

先生:今回は、相当算です。

次の問題を解いてみましょう。制限時間は2分です。

『あきらくんはお年玉のうち40%を貯金し、残りの60%にあたる金額でおもちゃを買います。残ったお金が480円となるとお年玉は何円ですか?』

男の子:割合が2つもでてきて、頭がごちゃごちゃだ。

女の子:そうね。何か良い方法はありますか?

先生:そうだね。解き慣れるまでは、線分図で整理しよう。では、線分図の書き方を説明していこう。

解法1線分図

先生:まずは、お年玉を適当な長さの線分図で書こう。

女の子:はい。

先生:次に貯金する金額を線分図に書き込むよ。貯金する金額はお年玉の40%だから、下図のようになるよ。

男の子:はい。少しずつ問題文が整理されてきました。

先生:では、ここで質問だよ。お年玉の割合は何%かな?

男の子:分かります!食塩水の濃度の問題でも出てきたので覚えています。ここでは、お年玉を元に貯金する金額をを決めたので、元にするときは100%です。

先生:その通り!よく覚えていたね。元にする量は100%だったね。

ここまで整理した線分は下図のようになるね。

男の子:あれ、残りの60%でおもちゃを買うと、お年玉を全部使うことになるから480円が残らなくなってしまう。

女の子:本当だわ。先生、どういうことですか?

先生:二人とも、よく気づいたね。ここで、大事なポイントだよ。『残りの〜』と言う文章があるときは、2本目の線分図を下図のように書くんだ。

女の子:なぜですか?

先生:どこを元にして60%の金額にあたるおもちゃを買うのかな?

男の子:あっ!貯金して残りの金額を元にして60%分のおもちゃの金額にしたんですね。

先生:そういうことだね。下図のように整理するよ。ここで記号を丸と三角に使い分けているのは、もう大丈夫だよね。

男&女:はい。

先生:そうすると、おもちゃを買った残りは、△100−△60=△40だね。それで、この△40にあたるのが480円だね。

女の子:ここからは答えが出せます。△40=480円だから、△100=480÷0.4=1200円。

それで、○60=1200円だから、○100=1200÷0.6=2000円

先生:正解。答えは、2000円だね。

まとめ

今回は、相当算を扱いました。ポイントは2つです。

線分図でまとめることと『残りの〜』とあれば下に線分図を追加することです。

きちんと理解し、何度も練習をしてしっかりと身につけてください。